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医療脱毛とエステ脱毛の違い

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エステ脱毛の限界

腕の施術

法律上、エステティック脱毛は一時的な除毛・減毛しか行ってはならず、永久脱毛を目的として行われてはいけません。しかし、脱毛を受けたい消費者にとってその事実はほとんど知られておらず、エステ側もあえてその事実を強調せず、あたかも永久脱毛が可能かのような曖昧な表現での宣伝広告を続けています。

手首の施術を受ける女性

医療脱毛でも上記目的程度の脱毛は可能ですが、原則永久脱毛を目的として行われており、上記事実についてネットなどで情報収集した方やエステ脱毛を一定期間受けたことで上記事実を実感した方が、永久脱毛を希望して脱毛施術可能な医療機関を受診することになります。また(チェーン)クリニックなどで永久脱毛を前提に治療を開始したものの、レーザー脱毛特有のトラブル(硬毛化など)や脱毛効果の限界を体感したり、金額・契約内容への不満などから、当院を受診される方も一定の割合で存在しています。

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医療脱毛の特長 永久脱毛の達成

アレキサンドライトレーザー(ジェントルレーズプロ)

医療脱毛は主に医療用レーザー治療機器を用いて不可逆的な毛根の破壊を行うという医療行為です。可逆的な破壊をうけた毛根からは再び発毛してくるため永久脱毛状態が達成されませんが、不可逆的な破壊では再び毛を再生することができず永久脱毛状態が達成できます。

医療機器

毛根の不可逆的破壊では、毛根だけでなく毛根を包んでいる周囲の皮膚に対しても、毛の太さや密度に応じて多少の熱ダメージが及ぶことが避けられないのですが、そのダメージを恐れるばかりではエステ脱毛レベルの効果しか期待できない可能性があります。
医療脱毛では周囲皮膚への熱ダメージを最小限にとどめながら、毛根に対しては確実に不可逆的破壊を行うことが可能な医療脱毛専用のレーザー機器を使用しています。

木下 浩二

近年、医療脱毛用のレーザー機器として長い歴史と実績のある機種は厚生労働省から製造承認を受けており赤坂クリニックでもメインの機種として複数台が稼働しています。

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エステ脱毛の特徴 エステティシャンによる施術

エステ脱毛ではエステティシャンが施術を行います。エステティシャンは医療行為を行う国家資格を当然持っておらず、法律的にもエステ脱毛では医療行為である毛根の不可逆的破壊が許されていません。そのため、エステ脱毛では医療用レーザーと比較して毛根の破壊作用が弱い光治療器が主に用いられるうえに、毛根の不可逆的破壊に至らない照射出力でしか照射していないということになっています。

しかし、エステ脱毛を一定期間受けたことで部位によっては永久脱毛が達成できている事例や、毛根のみならず皮膚の不可逆トラブルに起因する後遺症がメディアで時々取り上げられる事実からも、機器の改造などで毛根の不可逆的破壊が可能な出力またはそれに近い出力での照射が行われている可能性は否定できないといえます。

座っている女性

エステでの脱毛行為が一時的な除毛・減毛を目的としている限り、痛みについては無いかわずかで済むメリットがあります。子供や痛みが苦手な消費者にとっては、永久脱毛をゴールに設定しないのであればエステ脱毛は意味のある選択肢となります。また痛みをほぼ感じさせない強さの脱毛行為では皮膚トラブルのリスクも極めて低く、エステとして当然のことながら安全といえます。

しかし、前述のような高出力照射が行われた場合、医療脱毛同様に施術前の毛と皮膚状態の評価や施術後の皮膚変化に対する速やかな対応が求められるため、医療機関以外での脱毛施術は低出力でしか行うべきではなく、法律的にも制限されることになります。

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医療脱毛の特長 医師や看護師によるサポート

手を差し伸べる女性

医療脱毛行為による熱ダメージは、前述の毛の太さや密度だけでなく、被施術者(患者)の各種皮膚・全身的な要因(日焼けなどの一時的な色素沈着状態、アトピー性皮膚炎などの慢性的な皮膚疾患の存在、全身疾患(持病)に対する長期服薬状態など)によって、様々なかたちでの皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。

そのようなリスクを事前回避するために、施術前の肌状態の評価(診断)やテスト(試験的)照射によるレーザー照射出力の適切な設定はもちろん、そもそも希望通りに脱毛を行うべきか否かの判断、定期的な施術における延期の判断など、経験豊富な医師や専任看護師のチームによる介入が理想です。

また、施術後に何らかの皮膚トラブルを生じた際にも、皮膚のレーザー治療全般や熱傷(やけど)の治療に精通した皮膚科や形成外科の学会認定専門医の判断に基づき、速やかに最適な治療を開始することで、後遺症を残さない、または最小限にとどめることが可能となります。